浦ノ崎造船所跡に残る「朽ちた小屋」「レンガの門柱」とは?

戦時中、特攻潜水艇「海龍」というとんでもないものを造っていたとされる浦ノ崎造船所(川南工業)。

まさに人間魚雷。

川南工業が倒産してからは、長年にわたって「廃墟スポット」としてマニアの間で知名度を上げていたようです。

しかし大変残念なことに2012年解体。

もはや見るべきものはないと思っておりましたが、

「朽ちた小屋」と「レンガの門柱」が残ってるんだとか。

さっそく行ってみましたよ!

 

更地になった「川南造船所跡」何ができる?

この跡地は平和公園や資料館をつくろうという動きがあったはずですが、

2020年8月、

東京に本社がある「JBGエナジー」が川南造船所跡地に「液化天然ガス(LNG)発電所」(出力約2万kw)をつくる計画があることを発表。

発電所では30人の雇用を予定してるそうで、工事が始まればお金も回るし伊万里市の経済も多少潤うのかもしれませんね。

公園や資料館を造る気あるのかな?

 

ところで、出力約2万キロワットの発電所ってどのくらいなのでしょう。

九州の発電所を適当に選んで、出力を比較してみました。

 

✅新大分火力発電所(LNG火力発電):280万kw

✅玄海原子力発電所:236万kw(1、2号機運転終了後)

✅松浦火力発電所(石炭火力発電):最大200万kw

✅一ッ瀬発電所(水力発電):最大18万kw(九州最大の水力発電所)

✅山都高森太陽光発電(2022年8月運転予定):合計143MW(14.3万kw)

✅串間風力発電所:最大64800kw(九州最大の風力発電所)

✅南畑発電所(水力発電):最大1600kw

 

火力発電所の出力って凄く大きいですね!

でも排出ガスや二酸化炭素などの問題があるから難しい・・・。

 

近くに向山炭鉱跡も残る!

浦ノ崎造船所跡の近くには向山炭鉱跡もあります。

ここも地味に観光スポットになってると思いますよ!

下の画像から見ると、向山炭鉱跡の奥に「川南造船所」があったんですね。

向山炭鉱跡を近くで見るとこんな感じ👇

「朽ちた小屋」「小さな鳥居」の謎

 

更地になった浦ノ崎造船所跡に来てみました。

廃墟スポットとして大人気だった鉄筋コンクリートの建屋は2012年に解体済み。

今更いうのもなんだけど、昔来ておけばよかった(*´Д`)

川南造船所は鉄筋コンクリートの建物だったはず。上のレンガの門柱は何なのだ?

海の方をみると、何か工事してるっぽい👇

 

 

この朽ちた小屋はどうゆう役割をしていたのだろう。

メイド喫茶「萌え萌え」とか?

いい朽ち方してますね(*´▽`*)

朽ちた小屋の傍に「コンパクトな神殿」と「お賽銭箱」も設置されてました。どことなく綺麗で新しい。

それにしても下の画像の「小さな鳥居」は何なんでしょう?

木の杭に括り付けてあります。

レンガの外壁にコンクリートブロックが垂直に接続。

そして奥に「小さな神殿」と「朽ちた小屋」。

一体感があるといえばある。ないといえばない。

「浦ノ崎駅」が素朴すぎる!

 

私が外出する時って、なぜかどんより曇ってることが多い。

日焼けしなくていいけどね(*´▽`*)

ま、そんなことはどうでもいい。

 

「浦ノ崎駅」の線路の両側には桜の木がたくさん植えられていて、桜の見ごろの時期になると「さくらのトンネル」のようになり、

とても風情があって美しい光景になるそうです。

そんなこともあって、浦ノ崎駅は「桜の駅」という愛称で親しまれてるのだとか。

来るなら桜の季節がねらい目ですよ!

 

この日は桜どころか、さえない色をしたセイタカアワダチソウが印象的。

旧ホームでしょうか?どうやらここに木造の駅舎があったみたい👇

 

浦崎造船所(当時はガラス工場)が設立される約4年前から浦ノ崎駅はありました。

浦ノ崎駅は1930年(昭和5年)10月1日開業。

浦崎造船所:1934年浦崎曹達・硝子工場として設立⇒1940年に造船工場へ転換、浦崎造船所に名称を変える⇒1955年(昭和30年)に倒産⇒2012年(平成24年)に解体

 

単線って素朴。昔は造船所や炭坑で働く肉体労働者がたくさん利用してたのかなぁ。

松浦鉄道「MR-612」を撮影しました。乗客は少なめ、カラーは明るめ。

まとめ

 

LNG火力発電所の建設が優先で、公園や資料館は後回しかな。

 

桜の季節になったら、また浦ノ崎駅に訪れてみよう!

(近くにコンビニもあります)

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